洋画コース卒業生の大石茉莉香さんによる個展「無数の穴」が開催

洋画コース卒業生の大石茉莉香さんによる個展「無数の穴」が、京都市東山区のKUNST ARZTで開催されます。

大石さんは、2010年に本学の芸術学部洋画コースを卒業。崩壊から消滅に至るイメージに美を見出し、事象の変化やそれに付随する人間の感情をテーマとして、ジャンルにとらわれることなく精力的に活動するアーティストです。ぜひご覧ください。

KUNST ARZT では、昨年に引き続き、11年連続となる大石茉莉香の個展を開催します。

大石茉莉香は、崩壊から消滅に至るイメージに美を見出してきたアーティストです。

本展では、NYのグラウンドゼロでの弔い行為を参照し、真っ黒の小旗と花を用い、止むことのない紛争や疫病の犠牲者に向けて、鑑賞者が弔うことのできる場を表現します。

（KUNSTARZT 岡本光博）

2017 年にNYを訪れたその日は偶然にも9月11日だった。

ワールドトレードセンターの跡地では遺族が故人の名前の形に穴が空いている鉄板に花と国旗を刺していた。

ランダムに刺された花と旗を美しい光景だと感じ、その時から花を手向けるという行為に惹かれるようになった。

無数の穴は過去とこれからの犠牲者の数を表しており、たくさんの人の手によって花と旗が置かれていく光景に私は魅力を感じる。
（大石茉莉香）

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