PK10计划人工计划

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伝統的な染と織から 布と糸の新しい表現まで

布に色をつける「染め」と、糸をつむぐ「織り」の技法によって生み出されるテキスタイル。独特の美しい色彩と、素材によって異なる風合いが魅力です。テキスタイル専攻では、日本有数の充実した設備を使って、シルクスクリーン、ろうけつ染め、型染め、つづれ織り、フェルト、縫いなどの幅広い技術を習得することができます。また、京都という立地を生かして、友禅や西陣織などの伝統技法を学ぶ機会も設けています。暮らしに欠かせない「布」におけるテキスタイル表現はもちろん、芸術作品としてのテキスタイル表現を追求できる点も特長。豊富な知識と高い技術に独自の発想を組み合わせて、新しい表現を創造する作家をめざすこともできます。

科目PICK UP

  • テーマを染めや織り、ファイバーアートで表現。テキスタイルの可能性を探る。

    [表現演習、応用実習/3年]
    染め、織り、フェルト、シルクスクリーン、縫いなど、さまざまな技法を専門分野にもつ教員のもと、作品を制作します。
    1Qは「ファイバーアート+インスタレーション」、2Qでは「ろう染め」、3Qは「テクスチャー」をテーマに各自でコンセプトを固め、それぞれが選んだ技法で作品を仕上げていきます。4Qの「アート&デザイン」では4年生のゼミを見据えた自由制作となります。テキスタイルの可能性を探りながら、独自の表現を生かした作品づくりをめざします。

4年間の学び

  1. 1年次

    FIRST

    表現者の「幹」をつくる

    芸術学部の共通科目を受講して、観察力や思考力、想像力など表現者としての「幹」を育みます。また、7専攻の基礎を広く学び、これから追求する分野を検討していきます。

  2. 2年次

    SECOND

    基本の技法を身につける

    型染め、シルクスクリーン、織、友禅の技法と知識を学び、与えられたテーマに沿って制作する。

  3. 3年次

    THIRD

    テーマを染めや織りで表現

    「コミュニケーション」「環境」など、あたえられたテーマを各自で解釈して作品に展開し、思考力と発想力を鍛え、テキスタイル表現の可能性を探ります。

  4. 4年次

    FOURTH

    自分の表現を追求する

    4年間で培った技術や表現力を駆使して、卒業制作に取り組みます。自分自身の表現やオリジナリティを追求しながら、学生生活最後の作品を完成させます。

4年間で身につく能力

  • 空間を生かした立体作品をつくる発想力
  • 織り、縫いなど繊維を扱う力
  • 型染め、友禅など日本の伝統的な染織技法

作品

施設

本格的な織り機を備えている織り実習室。

PICK UP!

  • 染め作業後に使用する洗い場は非常に効率的な設計に。

  • 染めの工程で、布に色を定着させる大型蒸し器。

  • 型染めの実習室。大型の平面作品のほか、浴衣や着物の反物も広げて制作することができます。

卒業後の進路

 めざせる職業
テキスタイルデザイナー、インテリアデザイナー、プロダクトデザイナー、染織作家?職人、美術教師、学芸員 など
 
 主な就職先
アパレルメーカー、繊維メーカー、呉服店、教育機関、美術館?博物館 など

取得できる資格

在学中、指定された科目単位を取得すれば、以下の資格を取得することが可能です。
その他、検定?資格取得のための支援講座も用意されています。

● 高等学校教諭一種免許状(美術?工芸)
● 中学校教諭一種免許状(美術)
● 図書館司書
● 博物館学芸員

VOICE

  • 安井 あすかさん在学生

    奥が深い「つづれ織り」の世界に惹かれて。

    着物に関わる仕事に憧れがあり、着物や染織が学べる大学を探していました。京都精華大学を志望した理由は、卒業制作展で心をつかまれたから。染織やフェルトなど、いろいろな技法が学べる点にも惹かれました。思い入れのある授業は、2年次のつづれ織りの実習です。複数の色糸を使い分けて織り進めるつづれ織りは、時間と手間がかかる技法です。毎日放課後まで作業を続けてやっと完成したときは、これまでにない達成感が得られました。スケジュールを管理する力も備わったと思います。この授業がきっかけで、高度な織りの技法に関心をもつようになりました。卒業制作に向けて、今後はつづれ織りの世界を追究していきたいです。入学前は着物の仕事を希望していましたが、最近は他の仕事もおもしろそうだと感じています。ここで培った力は、染織の分野だけでなく、まったく違う職業でも生かせるはず。就職先は、視野を広げて見つけていきたいです。高校生の中には、テキスタイルは未知の世界だという人が多いかもしれません。でも、この専攻なら先生や先輩が何でも優しく教えてくれるので、興味があるなら飛び込んでみてください。夢中になれるものがきっと見つかると思います。

  • 中川 裕孝教員

    色を物としてとらえる染織の魅力を体験してほしい。

    刺繍やミシンワークなど、「縫い」という分野の研究をしています。美大生時代、他の人とは違う表現を模索している最中、縫うことに出会いました。糸で線が引けたとき、その一本の線がとても愛おしく思えたことを覚えています。最近のテーマは「風」です。京都の桂川近辺のスケッチをもとに、刺繍で「風」を表現しようとしています。「過去を振り返らず、未来を予測せず、今、目の前にあることに集中する」。そんな意識をもって、研究に取り組んでいます。テキスタイル専攻では、型染、蝋染、友禅、シルクスクリーン、縫い、フェルトなど、多くの技法を学ぶことができます。作品を制作するときは、さまざまなテクスチャーを取り込むことも、インスタレーションに展開することも可能。自由度の高いユニークなカリキュラムが特長です。染織の魅力は、作品のテクスチャーと色彩がイコールであるところ。言い換えると、色を物としてとらえられるところです。はじめて染織に挑戦した人からは、「やってみたらおもしろかった」「達成感が忘れられない」という感想を聞きます。少しでも興味があれば、ぜひ体験してください。粘り強く技術を積み上げていく喜びを、感じてもらえたらと思います。