受賞?出版等

芸術学部教員の中村裕太が「第17回イスタンブール?ビエンナーレ」に出展

芸術学部教員で、自身もアーティストとして活動している中村裕太が、9月17日に開幕する「第17回イスタンブール?ビエンナーレ(17th Istanbul Biennial)」に出展しています。

中村は、2011年に京都精華大学芸術研究科博士後期課程を修了。博士後期課程では、近代日本における白色タイルの受容史を研究し、現在も「民俗と建築にまつわる工芸」という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作に取り組んでいます。
アカデミックで精緻なリサーチを基盤とした考察から作品を制作するスタイルが高く評価され、国内外の主要なグループ展に招聘されるなど、近年最も注目されている若手作家の一人として、2022年1月には「令和2年度京都市芸術新人賞及び京都市芸術振興賞(京都市芸術新人賞)」を受賞しました。

中村は、ドイツの建築家ブルーノ?タウトがドイツ、日本およびトルコで設計した建築物や工芸品を「ユートピア」という視点から調査し、その研究成果をもとに作品を展開。展示会場には、トルコを代表するアラビア書道家のエミン?バリン(Emin Bar?n)氏が使用していたアトリエ Bar?n Han が選ばれました。アトリエ内に今も残されている書斎では、インドネシアのアーティストグループDanarto dkkと協働した作品が展示されています。

中村 裕太(芸術学部 芸術共通)

1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部特任講師。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示?プロジェクトに「第20回シドニー?ビエンナーレ」(2016年)、「あいちトリエンナーレ」(2016年)、「柳まつり小柳まつり」(ギャラリー小柳、2017年)、「MAMリサーチ007:走泥社─現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)、「ツボ_ノ_ナカ_ハ_ナンダロナ?」(京都国立近代美術館、2020年)、「丸い柿、干した柿」(高松市美術館、2021年)、「万物資生|中村裕太は、資生堂と  を調合する」(資生堂ギャラリー、2022年)、「眼で聴き、耳で視る|中村裕太が手さぐる河井寬次郎」(京都国立近代美術館、2022年)。著書に『アウト?オブ?民藝』(共著、誠光社、2019年)。

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